定義と使用方
<time>
タグは、
機械が読み取れる標準化されたデータ形式の日付や時刻を示します。
このタグによって日付や時刻に関するコンテンツを機械可読な標準形式で明示することで、スクリーンリーダーや検索エンジンなどがコンテンツをより適切に理解し処理できるようになります。
<time>
タグのコンテンツには、日付、時刻、タイムゾーンオフセット、期間など限定された範囲でのみ使用できます。つまり、日付や時刻に関連する情報のみを含めることができます。
基本の例
<p>次の集まりは<time>2024-07-07</time>に行われる予定です。</p>
次の集まりはに行われる予定です。
<time>
タグを使用しても、ブラウザ上で表示される際に特別な視覚的変化はありません。つまり、通常のテキストと同じように見えますが、内部的には「機械可読な日付・時間データ」として扱われます。そのため、スクリーンリーダーや検索エンジンなどが情報を解釈しやすくなるメリットがあります。
機械が読み取ることのできる標準化された形式の日付や時刻
<time>
タグは機械が読み取ることのできる標準化された形式の日付や時刻として記述する必要があります。
機械が読み取ることのできる標準化された形式の日付や時刻とは、datetime
属性の有効な値を指し、以下の表に示すいずれかの適切な形式でなければなりません。
有効なdatetime 値の形式 | 例 |
---|---|
有効な年の文字列 | 2011 (年のみを示す) |
有効な年-月の文字列 | 2011-11 (年と月を示す) |
有効な年-月-日文字列 | 2011-11-18 (年、月、日を示す) |
有効な月-日文字列 | 11-18 (月と日を示す) |
有効な週(week)文字列 | 2011-W47 (2011年の47週目を意味) |
有効な時刻文字列 | 14:54 (時刻を示す) 14:54:39 (時、分、秒を示す) 14:54:39.929 (時、分、秒、ミリ秒を示す) |
有効なタイムゾーンオフセット文字列 | Z (UTC(協定世界時、Zero offset)– +00:00と同じ) +0000 (UTC基準、時差なし) +00:00 (同じくUTC基準、時差なし(可読性向上)) -0800 (UTCより8時間遅い → アメリカ太平洋標準時(PST)など) -08:00 (上記と同じだが、可読性のためコロン付きバージョン) |
有効な現地日時文字列 | 2011-11-18T14:54:39.929 (日付と時刻をTで区切って示す) 2011-11-18 14:54:39.929 (日付と時刻を空白で区切って示す) |
有効な国際日時文字列 (UTC(協定世界時)タイムゾーンを示す) |
2011-11-18T14:54:39.929Z 2011-11-18T14:54:39.929-0400 2011-11-18T14:54:39.929-04:00 2011-11-18 14:54:39.929Z 2011-11-18 14:54:39.929-0400 2011-11-18 14:54:39.929-04:00 |
有効な期間文字列 | PT4H18M3S (時間、分、秒を示す期間を表す) |
有効な構文
次の例は、有効なdatetime
値を使用した構文です。
<time>2011</time>
<time>2011-11</time>
<time>2011-11-18</time>
<time>11-18</time>
<time>2011-W47</time>
<time>14:54</time>
<time>14:54:39</time>
<time>14:54:39.929</time>
<time>Z</time>
<time>+0000</time>
<time>+00:00</time>
<time>-0800</time>
<time>-08:00</time>
<time>2011-11-18T14:54:39.929</time>
<time>2011-11-18 14:54:39.929</time>
<time>2011-11-18T14:54:39.929Z</time>
<time>2011-11-18T14:54:39.929-0400</time>
<time>2011-11-18T14:54:39.929-04:00</time>
<time>2011-11-18 14:54:39.929Z</time>
<time>2011-11-18 14:54:39.929-0400</time>
<time>2011-11-18 14:54:39.929-04:00</time>
<time>PT4H18M3S</time>
無効な構文
<time>昨日</time>
<time>2025年7月15日</time>
<time>午後3時</time>
datetime
属性の使用
<time>
タグは、コンテンツが機械可読でない形式であっても、datetime
属性を使用して機械が理解できる標準形式を指定できます。
datetime
属性の値として有効なdatetime
値の形式を指定すればよいです。
次の例で確認してみましょう。
先に確認した通り、以下の構文は無効です。
<time>2025年7月15日</time>
しかし、datetime
属性の値として有効なdatetime
値の形式を指定すれば、有効な構文になります。
<time datetime="2025-07-15">2025年7月15日</time>
このように、datetime
属性で機械が読み取れる標準化されたデータ形式の日付や時刻を指定すれば、人に表示するテキストは自由に記述でき、有効な構文となります。
さまざまな例
<p>
飛行機は<time datetime="2024-09-23">金曜日</time>に出発します。
</p>
<p>
今回のイベントは<time datetime="2025-08-01 10:00">8月1日午前10時</time>に開始します。
</p>
<time datetime="15:00">午後3時</time>
ブラウザ互換性
タグと属性 |
デスクトップ Chrome
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デスクトップデスクトップ Edge
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デスクトップ Firefox
|
Safari
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<time>
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62 | 18 | 22 | 7 |
datetime
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62 | 18 | 22 | 7 |
仕様書
仕様書 | |
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<time>
|
HTML Standard #the-time-element |