定義と使い方
toLowerCase()関数は、指定された文字列を小文字に変換して返します。
特徴
- 戻り値は、指定された文字列をすべて小文字に変換した新しい文字列です。
- 値を返すだけであるため、元の文字列は変更されません。
基本例
const originalString = "Hello, World!";
const lowercaseStr = originalString.toLowerCase();
console.log(lowercaseStr); // 出力: "hello, world!"
/* 👇 元の文字列は変更されません。 */
console.log(originalString); // 出力: "Hello, World!"
指定された文字列をすべて大文字に変換するには、toUpperCase()関数を使用してください。
構文
str.toLowerCase();
strは、toLowerCase()関数を適用する元の文字列です。この関数は文字列専用の関数です。文字列以外のデータ型に対してこの関数を呼び出すと、TypeErrorが発生します。
引数
ありません。
戻り値
指定された文字列(str)をすべて小文字に変換した新しい文字列です。この過程において、元の文字列(str)は変更されません。
注意点
toLowerCase()関数は、文字列(String)でのみ使用できるメソッドです。文字列以外のデータ型に対してこのメソッドを呼び出すと、TypeErrorが発生します。このような呼び出しは有効な操作ではありません。
const number = 42; // 文字列ではない数値データ型
try {
let result = number.toLowerCase(); // この部分でTypeErrorが発生
console.log(result);
} catch (error) {
console.error(error); // TypeError: number.toLowerCase is not a function
}
上記のコードでは、toLowerCase()が数値データ型に対して使用されているため、TypeErrorが発生します。これを防ぐには、toLowerCase()を呼び出す前にデータ型を確認し、文字列へ変換するなどの処理を行う必要があります。
活用例
toLowerCase()関数は、JavaScriptにおいて非常に幅広く使用される関数の一つです。さまざまな使用例を通して、この関数について見ていきましょう。
文字列比較
文字列を比較する際に、大文字と小文字を区別せずに一致するかどうかを確認できます。
以下の例は、toLowerCase()関数を使用して文字列をすべて小文字に変換し、一致するかどうかを確認するコードです。
const str1 = "apple";
const str2 = "APPLE";
if (str1.toLowerCase() === str2.toLowerCase()) {
console.log("2つの文字列は同じです。");
} else {
console.log("2つの文字列は異なります。");
}
// 出力: "2つの文字列は同じです。"
検索とフィルタリング
配列内で大文字と小文字を区別せずに特定のキーワードを検索したり、フィルタリングしたりする際に活用されます。
const keywords = ["JavaScript", "HTML", "CSS"];
const userInput = "javascript";
const matchingKeywords = keywords.filter(keyword => {
return keyword.toLowerCase() === userInput.toLowerCase();
});
console.log(matchingKeywords); // 出力: ["JavaScript"]
コード補足説明filter()関数は、配列の要素を順番に処理しながらコールバック関数を用いて指定した条件に基づいてフィルタリングを行う関数です。条件に一致した要素のみを含む新しい配列を返します。
ファイル名の処理
ファイル名は一般的に大文字と小文字を区別しません。ファイル名を正規化して大文字と小文字を統一する際に使用されます。
const originalFileName = "MyDocument.txt";
const normalizedFileName = originalFileName.toLowerCase();
console.log(normalizedFileName); // 出力: "mydocument.txt"
データ正規化
データの正規化とは、データの形式を統一する作業のことです。主に文字列の比較や検索などにおいて一貫性を保つことを目的として使用されます。
const data = [
{name: "Hello"},
{name: "HelloWorld"},
{name: "hello"}
];
const normalizedData = data.map(item => {
return {
name: item.name.toLowerCase()
};
});
console.log(normalizedData);
/*
出力:
[
{name: "hello"},
{name: "helloworld"},
{name: "hello"}
]
*/
コード補足説明map()関数は、配列を順番に処理しながら各要素にコールバック関数を適用し、その結果をまとめた新しい配列を返します。
互換性
| メソッド |
デスクトップ Chrome
|
デスクトップデスクトップ Edge
|
デスクトップ Firefox
|
Safari
|
Node.js
|
|---|---|---|---|---|---|
toLowerCase()
|
1 | 12 | 1 | 1 | 0.10 |
仕様書
| 仕様書 | |
|---|---|
toLowerCase()
|
ECMAScript® 2026 Language Specification #sec-string.prototype.tolowercase |